松原市に工房を構える shoes studio tomo.ni(靴工房ともに)を訪ね、店主の中口智仁さんに話を聞いた。靴の販売員として経験を積み、製作と修理の両方の技術を身につけた中口さんは、2018年12月に創業。2023年4月に富田林市から大阪府松原市へ工房を移し、現在も1人で靴の修理とオーダーシューズの製作を手がけている。今回は、同工房のオーダーコースのなかでも価格帯の低い「パターンオーダー」について詳しく聞いた。
パターンオーダーとはどんなコースか
パターンオーダーとは、工房があらかじめ用意した木型(ラスト)をベースに、足のサイズや幅などを一定の範囲で調整しながら靴を仕立てるコースだ。木型をゼロから作るフルオーダーと比べると調整幅は限られるが、そのぶんコストをおさえやすく、オーダー靴への入り口として選ばれやすい選択肢となっている。
shoes studio tomo.ni のパターンオーダーでは、マッケイ製法を採用しているとのことだ。マッケイ製法は、靴底をアッパー(甲革)に直接縫いつける製法で、軽くて屈曲性が高く、返りのよい履き心地が得やすいとされる。フォーマルなシーンからカジュアルな場面まで幅広いスタイルになじみやすい製法だ。
価格と製作期間
shoes studio tomo.ni のパターンオーダーは ¥77,000〜。製作期間は約3ヶ月とのことだ。結婚式や記念日、季節の変わり目に向けて靴を用意したい方は、履きたい時期から逆算して早めに相談するのが望ましいと中口さんは話す。
同工房では、パターンオーダーのほかに2つの上位コースも用意されている。デザインオーダー(¥99,000〜・約3〜4ヶ月)はデザインをより細かく指定できるコースで、イージーオーダー(¥136,000〜・約5ヶ月)には仮靴によるフィッティングと木型の修正が含まれる。足の形状に合わせたより丁寧な調整を希望する場合は、上位コースへの相談も選択肢になるとのことだ。
選べるデザインと足の形状について
パターンオーダーで選べる靴の種類は、Oxford(内羽根)・Derby(外羽根)・Saddle・Loafers の4タイプ。
- Oxford(内羽根): 羽根がアッパーの内側に縫いつけられたクラシックなデザイン
- Derby(外羽根): 羽根がアッパーの外側に開いた、着脱しやすい構造
- Saddle: サドル(鞍型)の当て革が特徴的なデザイン
- Loafers: ひもなしのスリッポンタイプ
また、甲高や幅広など市販品では対応しにくい足の形状を持つ方からの相談も受けることがある、と中口さんは語る。パターンオーダーでは木型をベースにした調整が可能なため、足の形状に合わせた作りに近づけることができる場合があるとのことだ。ただし、足の痛みや変形など医療的な対応が必要な場合は医療機関へご相談ください。
まとめ
大阪でパターンオーダー靴を探している方にとって、松原市の shoes studio tomo.ni は相談の選択肢として挙げられる工房だ。¥77,000〜・製作期間約3ヶ月で、マッケイ製法による革靴が中口さんの手で仕上がる。
靴修理の技術も持つ職人が製作を担うため、完成後のケアについても同工房に相談できる点は、長く靴を使い続けることを考える方には気になるポイントかもしれない。まずは公式サイトで詳細を確認し、気軽に問い合わせてみてほしい。