「サイズを確認して購入したはずなのに、かかとが浮いてしまう」「全体的に少しゆるく感じる」——既製品の靴に対してそんな悩みを抱えたまま履き続けている人は少なくないだろう。幅や甲の高さは人それぞれ異なるため、規格化されたサイズだけでは対応しきれないケースも多い。
そうした靴のフィット感に関わる悩みを、靴の修理と製作の専門家に相談するという選択肢がある。大阪府松原市で工房を構える shoes studio tomo.ni(靴工房ともに)を訪ね、店主の中口智仁さんに話を聞いた。
靴のフィット感の悩みに、修理という選択肢
靴が購入当初よりゆるく感じるようになる原因のひとつとして、インソール(中敷き)の劣化が挙げられる。使用とともに素材がつぶれることで靴の内部に余裕が生まれ、フィット感が変わってくることがある。また、かかと部分の内張りである「すべり革」が摩耗して薄くなると、歩行中にかかとが抜けやすくなるケースもある。
shoes studio tomo.ni では、劣化したインソールを革製のものに交換する作業(¥1,650〜)や、すり減ったすべり革を新しいものに交換する作業(¥3,300〜)を行っている。
「どの修理が対応できるかは、靴の構造や状態を実際に確認してから判断している」と中口さんは話す。靴の作りによって対応の可否や内容が変わるため、相談の際は靴を持参することが前提だという。大阪で靴のサイズ調整や修理について悩んでいる場合、まず実物を持ち込んで話を聞いてもらうことが、解決の糸口となるかもしれない。
shoes studio tomo.ni の靴修理メニュー
同工房で対応している主な修理メニューと料金(税込)は以下のとおりだ。
- 婦人リフト(かかとゴム交換): ¥1,100〜
- 紳士リフト(かかとゴム交換): ¥2,750〜
- ハーフソール(滑り止め・補強): ¥2,750〜
- インソール(中敷き交換): ¥1,650〜
- すべり革(履き口修理): ¥3,300〜
- オールソール(靴底全体の交換): ¥9,900〜
全ての作業はお預かり形式で行われる。即日での仕上げには対応していないため、余裕を持って持ち込む必要がある。仕上がりの目安については、修理内容によって異なるため、持参時に確認するとよい。
靴の販売・修理・製作を経て独立した職人
shoes studio tomo.ni は、2018年12月に大阪府富田林市で創業した個人工房だ。2023年4月に現在の大阪府松原市へ移転し、中口さん1人で工房を運営している。
中口さんの経歴をたどると、靴に関わる多角的な経験が積み重なっていることがわかる。2015年から2017年にかけて靴小売店で販売員として勤務しながら、並行してHard Worker Shoes Making Schoolで靴製作の技術を習得した。その後、2018年には靴修理店で修理の技術を学び、同年12月に独立を果たした。
靴を売る側、作る側、直す側のそれぞれの現場を経てきた中口さんは、修理においても靴の状態を実物で確認することを重視しているという。「相談してみたら対応できた」というケースもあれば、靴の作りによっては対応が難しいケースもあるとのことで、まずは相談することをすすめている。
なお、工房には専用駐車場はない。近隣に有料パーキングがあるため、車で来店する場合はそちらを利用することになる。詳細なアクセス情報は公式サイトに記載されているため、来店前に確認しておくとよいだろう。
まとめ
靴のフィット感や履き心地に悩んだとき、修理という観点から問題を見直すことで、解決の手がかりが見つかることがある。shoes studio tomo.ni では、インソール交換(¥1,650〜)やすべり革の交換(¥3,300〜)をはじめとした修理に、中口さんが1人で対応している。対応可否は実物確認が前提となるため、まずは靴を持参して相談することから始めてみるとよいだろう。
大阪・松原市で靴のサイズ調整に関わる悩みを持つ方の相談窓口については、公式サイトに案内が掲載されている。