「既製品の靴を買うたびに、幅がきつくて困っている」——そんな悩みを持つ人は少なくない。大阪府松原市で工房を構える shoes studio tomo.ni を訪ね、店主の中口智仁さんに話を聞いた。
---
幅広の足と既製品の靴が合わない理由
市販の靴は、ある一定の足の形を基準にした「標準木型」をもとに製造されている。そのため、幅広の足の人にとっては、ウィズ(靴の幅規格)が合わず、つま先や小指の付け根あたりが圧迫されやすい。
中口さんによれば、「既製品で幅のゆったりしたものを選ぶと、今度は長さが合わなくなることが多い」とのことだ。幅に合わせてサイズを上げると踵が抜けやすくなり、逆に長さを合わせると幅がきつい——そのジレンマを抱える人からの相談が同工房にも寄せられるという。
---
幅広 靴 オーダーメイドで「自分の足の形を基準」にする
shoes studio tomo.ni が手がけるオーダーシューズでは、依頼を受けた後、まず顧客の足を計測し、木型の選定・修正を行う。幅広の足の場合は、その形状に合わせて木型を調整することで、既製品では対応しにくいサイズ感に近づけることができるとのことだ。
採用している製法はマッケイ製法。靴底と甲の部分を内側から縫い合わせる製法で、軽さと返りの良さが特徴とされる。靴の種類はOxford(内羽根)、Derby(外羽根)、Saddle、Loafersから選択できる。
「足の形に合った木型で作るのが、オーダーシューズの基本」と中口さんは話す。ただし、幅広の足の状態によっては医療的な対応が必要なケースもあるため、気になる症状がある場合は医療機関への相談を並行して検討することが望ましい。
---
オーダーメニューと費用の目安
同工房には3つのオーダーコースがある。
- パターンオーダー:¥77,000〜、制作期間は約3ヶ月。既存の木型をベースに、デザインや素材を選ぶコース。
- デザインオーダー:¥99,000〜、制作期間は約3〜4ヶ月。木型の選定に加え、デザインの自由度が上がるコース。
- イージーオーダー:¥136,000〜、制作期間は約5ヶ月。仮靴を制作したうえでフィッティングを行い、木型を修正してから本制作に入る。幅広など既製品との差が大きい足には、このコースが向いている場合もある。
幅広 靴 オーダーメイドを検討する際は、まず工房に相談してみるのが手順として自然だろう。作業はすべてお預かりでの対応となるため、制作期間や費用については余裕を持って問い合わせることをすすめる。
---
まとめ
shoes studio tomo.ni では、足の形状に合わせた木型の調整を前提としたオーダーシューズを提供している。既製品の幅に悩んできた人にとって、選択肢の一つとして検討できる工房だ。料金や制作期間の詳細は公式サイト、またはまず工房への相談から確認してほしい。
なお、足の状態によっては整形外科などの医療機関への相談が必要なケースもある。医療的な対応が必要と感じる場合は、医療機関へご相談ください。