幅広の靴を選ぶとかかとが抜けやすくなり、サイズを上げると今度は指が遊んでしまう——外反母趾の方にとって、既製靴選びはなかなかうまくいかないことが多い。大阪府松原市に工房を構える shoes studio tomo.ni(靴工房ともに)を訪ね、店主の中口智仁さんに話を聞いた。中口さんは靴の小売販売から靴製作技術・修理技術の習得を経て2018年12月に創業、2023年4月に現在の松原市へ移転した職人だ。
外反母趾と既製靴のミスマッチ
外反母趾の足は、親指が内側に向き、付け根の骨が外側に張り出した状態になっている。規格サイズで設計された既製靴は標準的な足の形を想定しているため、この形状とうまく合わないケースが生じやすい。
「既製靴はどうしても平均的な足の形を基準に作られています。足の形によっては、特定の箇所に圧迫が集中してしまうことがある」と中口さんは話す。
幅を広げれば別の部分が余り、サイズを変えれば長さが合わなくなる。外反母趾の方が靴選びで苦労しやすい背景には、こうした既製品の構造上の事情があるようだ。
木型を修正して足の形状に合わせる
外反母趾の方がオーダー靴を検討する際に重要になるのが「木型」の調整だ。shoes studio tomo.ni では、マッケイ製法によるオーダー靴を製作しており、木型を足のサイズや形状に合わせて修正することが可能だと中口さんは説明する。
「外反母趾の場合、親指の付け根が外側に張り出している分、その部位に余裕を持たせた木型に修正することができます。圧迫が少なくなるような形に調整したうえで、そこから革を成形していきます」と中口さんは語る。
靴の種類はOxford(内羽根)、Derby(外羽根)、Saddle、Loafersから選ぶことができる。ただし、これはあくまで靴の形状を足に合わせる製作上の取り組みであり、医療的な効果を保証するものではない点はおさえておきたい。
3つのプランと料金
shoes studio tomo.ni のオーダー靴には3つのプランが用意されている。
- パターンオーダー:¥77,000〜、製作期間 約3ヶ月
- デザインオーダー:¥99,000〜、製作期間 約3〜4ヶ月
- イージーオーダー:¥136,000〜、製作期間 約5ヶ月(仮靴フィッティング+木型修正付き)
まとめ
外反母趾 靴 オーダーで検索している方の中には、既製品ではうまく合わず、一から足の形状に合わせた靴を求めている方も多いのではないだろうか。shoes studio tomo.ni(靴工房ともに)は、中口さんが1人で手がける個人工房として、木型の修正を含むオーダー靴の製作に対応している。
まずは工房への問い合わせから始めてみるとよいだろう。詳細や連絡先については公式サイトを参照してほしい。
なお、外反母趾の症状については、医療的な対応が必要な場合は医療機関へご相談ください。